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「紫」2015年2月号
「紫」（発行：山﨑十生）2015年2月号から。 巻頭の「龍門集」（主宰を含む同人作品欄）は、一句鑑賞を誌上に連載中なので省略。胎内に児のゐる土偶秋の天 鳥海美智子一流の影まとひけり桐一葉 山田都詩少しづつ違ふ物音長き夜 瀧 洋子 *****************************************************Yamamoto Hozan Tokumaru...
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「白茅」第7号（2015年冬）
「白茅」（代表：中田剛）第7号（2014年冬）から。 招待作家作品に辻桃子、渡辺純枝。 特別作品に有澤榠樝、小川楓子、谷口智行、林浩平、藤本美和子、今井恵子。 飴山實繙読という連載がもう3回目で、飴山實本人の文章から「この頃俳句に思うこと―現代俳句の問題点―」を掲載。谷風の吹きあぐ家に御慶かな 辻桃子搗きたての餅のやうなる赤子かな 渡辺純枝人と草俯きがちに枯れはじむ 中田...
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「小熊座」2015年3月号
「小熊座」（発行：高野ムツオ）2015年3月号から。 特集は渡辺誠一郎句集『地祇』で関悦史、坂口昌弘、月野ぽぽなによる句集評。 俳句時評は宇井十間「俳句甲子園の行方」。蓬莱に盛れ汚染土の百袋を 高野ムツオ冬眠の心臓原子炉より熱し強霜や光りだしたる被曝の木 土見敬志郎年迎う土偶のように唇あけて 佐々木とみ子若菜摘むこれ食って行け戦争へ 越髙飛騨男冬鳥は感の鋭い女の子...
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「鷹」2015年3月号
「鷹」（発行：小川軽舟）2015年3月号から。 特集は「『ここが知りたい！俳句入門』を読む（上）」。 黒澤あき緒の俳句時評は望月周句集『白日』、鴇田智哉句集『凧と円柱』について。便箋はインクに目覚め冬の山 小川軽舟遊ぶ子を知らぬ砂場よ日脚伸ぶ冬木立そこに飯島晴子さん 星野石雀イヤホンのラヴェルのボレロ冬北斗 細谷ふみを初春や酒に国の名峠の名...
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「澤」2015年3月号
「澤」（発行：小澤實、編集：望月とし江）2015年3月号から。かがみもちは大蛇のまなこしらじらと 小澤 實老い神の腰おろしたり鏡餅寒鯉の心の臓呑みおろしけりあな面白あな清(さやけ)とぞたゞあそべ 高橋睦郎（新竪題）交尾後の蟷螂雄の喉より食ぶ 松本孝子電柱にイタコの案内津軽冬 片岡昌子豆餅にブルーチーズと生醤油と...
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「秋草」2015年3月号
「秋草」（発行編集：山口昭男）2015年3月号から。煤の紐見事に水を弾きをり 山口昭男寒林へいつもの日ざしとはちがふかはたれの雨に狐の匂ひなど 橋本石火羽つかふことのさみしき冬鴎 三輪小春忘年や大きな窓に夜があり 飯島かほる冬ざくら戸をあけてゐて誰も居ず 宗方やよい真二つの林檎蜜濃き降誕祭...
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「連衆」No.70（2015年2月）
「連衆」（編集：谷口慎也）No.70（2015年2月）から。 今号の巻頭言は五島高資。蝶二頭重なる沼の荒涼に 後藤貴子くじらを森に帰す時間だ鐘が鳴る 内田真理子黒南風や木馬が数騎走りだし 夏木 久（特別作品）梟は永遠の駅長である影絵 谷口慎也（特別作品）サントリー「角」牡蠣飯は熱し 瀬戸正洋気がつけば空にマネキンいなくなり 萩...
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「円錐」第64号（2015年1月）
「円錐」（編集委員：山田耕司・今泉康弘・澤好摩・橋本七尾子）第65号（2015年1月）から。 特集は「今さらながら前衛を語る」で同人4氏の評論のほか、澤好摩×山田耕司の対談「前衛よ さびしくはないか」他。口笛をふく鮟鱇の白き骨 佐藤獅子夫おほどかな蝶の飛びたる音を聞く 江川一枝大海鼠話すとすればふらんす語 栗林 浩献燈の明るむ三輪の冬の杜 澤 好摩特急南風真葛ヶ原へ突っ込みぬ...
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「紫」2015年3月号
「紫」（発行：山﨑十生）2015年3月号から。 巻頭の「龍門集」（主宰を含む同人作品欄）は、一句鑑賞を誌上に連載中なので省略。風吹けば瓦礫の音すポテトチップス 細井美人一本の白菊とせり冬花火 山田都詩なにもかも聴いてくれそう寒卵 大滝徳美枯蟷螂護摩の煙をかぶりをり...
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「草樹」第56号（2015年3月）
「草樹」（発行：吉田成子）第56号（2015年3月号）から。 大石悦子のエッセイ「『桂信子文集』祖述」を掲載。戦なき世の萬歳や年忘れ 安澤静尾割り切れぬ偶数として鏡餅 宇多喜代子霰野や少女が光り過ぎしのみ 沼尻巳津子玄関に真ッ黒な猫冬うらら 西村 明*****************************************************Duran Duran -...
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「陸」2015年3月号
「陸」（発行：中村和弘）2015年3月号から。 九堂夜想による「佐々木貴子句集『ユリウス』小論」掲載。耕運機の轍するどく氷りおり 中村和弘火祭の巨骨となりて滝氷る胃も腸もうごめくほどに焚火かな耳ふたつ大地悴む音の中 泉風信子（特別作品）大氷柱神の指紋のやうな縞原発の文殊菩薩へ猪独活(うど)の花 岩崎嘉子（特別作品）火山灰(よな)を着しアンドロメダ荘雪来るか寒禽や何も映さぬ水たまり...
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「里」2015年3月号
「里」（発行：島田牙城、編集：仲寒蝉）2015年3月号から。 島田牙城（及び邑書林）の転居に伴い、「里」の本拠地が長野県佐久市から兵庫県尼崎市に移った。メールアドレスは従来と同じ。 特集は「佐藤文香『君に目があり見開かれ』の開かれ方」。執筆は上田信治、堀下翔、喪字男、田中惣一郎。...
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「静かな場所」No.14（2015年3月）
「静かな場所」（発行：対中いずみ）No.14（2015年3月）から。 青木亮人の連載「はるかな帰郷―田中裕明の「詩情」について―」は8回目。金柑をつぎつぎ過(よぎ)る車掌かな 彌榮浩樹（招待作品）だしまきにみやこの鴨が降りてゆく天上の光やはらか歯朶を刈る 対中いずみいま晴れてきて水鳥のまじりあふ残されて父の長生き野紺菊 満田春日つぎつぎと違ふ蜻蛉の見えてきし...
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「井泉」第62号（2015年3月）
歌誌「井泉」（編集発行・竹村紀年子）第61号（2015年1月）から。 招待作品は池田澄子の俳句「多謝」15句。 リレー小論「今、私が表現したいもの」、今号は光森裕樹、古家シゲ、山本令子。石鹸玉するべきことはしたくなく 池田澄子（招待作品）三月寒し水も電気も瓦斯も来て次の世は番ひの鳥の雄の方言葉あり文字あり薺・貴方・多謝ゆつくりと一人の時間が欲しと言ひし亡き母を思ふひとりの夕餉に...
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【十五句抄出】森島裕雄句集『みどり書房』
2015年金雀枝舎 『みどり書房』は森島裕雄（1948 - ）の第1句集。序文は今井聖。 作者は「街」同人。句集は編年体で、家業であった書店が閉店に追い込まれ、営業マンに転身、それ以後までを追うドキュメントのような構成に、期せずしてなっている。...
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【十五句抄出】牛嶋尚子句集『輪飾』
2015年角川学芸出版 『輪飾』は牛嶋尚子（1940 - ）の第1句集。序文：武藤紀子。 牛嶋尚子は宇佐美魚目、武藤紀子に師事、「晨」「円座」同人。...
View Article「セレネッラ」第3号（2015年3月）
ネットプリント誌「セレネッラ」第3号（2015年3月）から。 参加3人の各6句と短文《それぞれの卒業》を掲載（短文にも反歌的な句がついているので1人計7句になる）。仏具屋に水晶の象春浅し 金子 敦猫が恋してコンビニの白ワイン 中山奈々鳥帰る美術の先生からレシピ...
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「香天」2015年3.4月号
「香天」（編集発行：岡田耕治）2015年3.4月号から。 特集は谷川すみれ句集『草原の雲』。パイプ椅子新成人を並べたる 岡田耕治朝まで灯る電球悟朗逝く水仙花ひそかに星へ行く話 谷川すみれ防災という文字浮かべ冬燈 森本恵子二人ゐて一人で食べる寒さかな 橋爪隆子水仙は慈母観音の貌をして 釜田きよ子隣人の腕に包帯猫の恋...
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「点」vol.41（2015年3月）
「点」（編集：中内亮玄、発行：小林一村）vol.41（2015年3月）から。 「点」は「海程」福井支部の2014年度のアンソロジー。漂鳥の人々米熟れ柿実るに 金子兜太（近詠（東国抄より）から）母がもう帰ってしまう紅葉谷 石田秋桜曼珠沙華誰か来そうな道がある 齋藤一湖雪の日にマンデラが死んだテレビを消せ 中内亮玄またしても旱に逢いし男女かな...
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【十五句抄出】太田土男句集『花綵』
2015年ふらんす堂 『花綵』は太田土男（1937 - ）の第4句集。2005年から2014年まで10年間の句を収録。 太田土男は大野林火、松崎鉄之介に師事。 1994年「百鳥」（大串章主宰）創刊同人。 2008年から「草笛」代表。...
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