【十五句抄出】清水伶句集『星狩』
2017年3月本阿弥書店 『星狩』は清水伶(1948 - )の第2句集。序文:塩野谷仁。 作者は「朝」「海程」同人を経て「遊牧」同人。...
View Article「円座」2017年4月号
「円座」(発行:武藤紀子、編集:小川もも子)2017年4月号から。 関悦史「平成の名句集を読む」第16回は、小津夜景句集『フラワーズ・カンフー』について。 明日、4月22日(土)に現代俳句協会青年部の勉強会【読書リレー「ただならぬ虎と然るべくカンフー】という4冊合同の読書会があり、私はそこで小津夜景『フラワーズ・カンフー』の発表を担当します(家が一番遠いのになぜか一限担当)。...
View Article「藍生」2017年4月号
「藍生」(編集発行:黒田杏子)2017年4月号から。 第一句集のときに黒田さんにオビの選句をお願いしたので第二句集をお送りしたら、そのお返しの句が来た。 坐り癖つきたる椅子に冬深む 金子恵美 寒紅梅やがて白加賀月夜なる 黒田杏子 第二句集を頂く啓蟄の雨なつかしき関悦史 寒鯉やうす紫に一と屯 岩田由美よく噛んで母の甘さよ寒の餅 鈴木牛後俺のカレー一家で喰らふ聖夜かな...
View Article【十五句抄出】折勝家鴨句集『ログインパスワード』
2017年4月ふらんす堂 『ログインパスワード』は折勝家鴨(1962 - )の第1句集。序文:小川軽舟、跋文:加藤静夫。 作者は「鷹」同人。...
View Article【十五句抄出】山中正巳句集『静かな時間』
2017年4月ふらんす堂 『静かな時間』は山中正巳(1937 - )の第4句集。栞:鈴木明・坪内稔典・的野雄。第1~3句集の抄出を併録。以下、抄出はそれ以後(2012年以後)の新作「静かな時間」の章から。 作者は「野の会」無鑑査同人、「船団の会」会員。 デボン紀の青を下さい五月の海削り立ての鉛筆のやう今朝の冬上等な紅茶を淹れて漱石忌恋は過去形...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part48
四月後半に大きく体調を崩し、寝てばかりでほぼ一冊も本が読めなくなった。なので消化できた冊数が異様に少ない。 急ぎの作業を間に合わせるのに手一杯。 角川文庫の開高健は子供の頃よく見かけたが、古本できれいなのはなかなか出てこない。...
View Article【告知】関悦史 × 夏井いつき 「俳句のフロンティアから」
夏井いつきさんとトークイベントをやります。 『花咲く機械状独身者たちの活造り』(港の人)刊行記念トークイベント 関悦史 × 夏井いつき 「俳句のフロンティアから」 日時:2017年5月15日(月) 19:00開演/18:45開場会場:紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース定員:50名 ※定員に達し次第、受付を終了させていただきます。参加料:1,000円 詳細はこちら→「本屋で.com」
View Article「里」2017年5月号
「里」(編集:中山奈々、副編集:小鳥遊栄樹、同人会長:仲寒蝉、発行:島田牙城)2017年5月号から。 春愁や貝塚になき蛸の骨 谷口智行恥づかしく生まれて人や土筆摘む 野名紅里接着剤遠くに匂ふ花見かな 青本瑞季藪椿餡子の如くころげ落つ 堀下 翔
View Article「韻」第24号(2017年4月)
「韻」(発行:後藤昌治、編集:永井江美子・小笠原靖和・前野砥水)第24号(2017年4月)から。シャッターを鎧のやうに冬の夜 金子ユリ(特別作品)骨壺は蛇の匂いのする部屋に 谷口智子啓蟄やまた仮の世に出てしまふ 寺島たかえ法科大学院全灯ともす無月かな 山本左門いつまでのこと枯蓮の直立は 米山久美子古タイヤ穴に土筆の犇きぬ 渡邊淳子
View Article「草樹」第69号(2017年5月)
「草樹」(発行:渡辺和弘)第69号(2017年5月号)から。 グエン・ヴー・クイン・ニュー「ベトナム語の俳句―季語が必要なのか―」他を掲載。 春の鳶われら一行輪の真下 宇多喜代子竹の節光りてつたふ春の雨 佐々木えみ子マフラーに溺れるように人を待つ 井上睦雄
View Article「陸」2017年5月号
「陸」(発行:中村和弘)2017年5月号から。 霊木を遠足の列発したり 中村和弘宇宙語のリズムで稚(やや)と朝寝する 泉 風信子小一のむすめふさほせ歌かるた 山本高分子
View Article「汀」2017年5月号
「汀」(発行:井上弘美)2017年5月号から。 堀切実「永田耕衣の俳句観」というのが連載されていてもう第3回。 若き日の父立たしめよ花の奥 井上弘美立春大吉西京漬のよく焦げて 宇野恭子受験子に飛行機雲の高さかな 斎藤謙子
View Article「紫」2017年5月号
「紫」(発行:山﨑十生)2017年5月号から。 糸偏はおほかた怖し冴返る 山﨑十生外へとはどこまでのこと鬼やらひ 鈴木紀子入学祝は兄漕ぐボート隅田川 鈴木登代子
View Article「鷹」2017年5月号
「鷹」(発行:小川軽舟)2017年5月号から。 特集は「『俳句と暮らす』を読む」。 ワイシャツでめし食ひに出て春寒し 小川軽舟散策が徘徊となる日の長さ 星野石雀やどかりの脚あふれ出て動きけり 奥坂まや春の山モデルは動かなくて好い 細谷ふみを
View Article「小熊座」2017年5月号
「小熊座」(発行:高野ムツオ)2017年5月号から。 初鶏や国生むごとく糞をして 高野ムツオ神童がまず転びたり雪合戦三月の海が薄目を開けるとき 渡辺誠一郎飯館の斑雪野にふと手を合はす 日下節子コンビニの空っぽの棚三月来 大久保和子仮設六年仮の世に春の雪 松岡百恵
View Article「豆の木」No.21(2017年5月)
「豆の木」(編集発行:こしのゆみこ)No.21(2017年5月)から。 素数から冬の書店に辿りつく 宮本佳世乃蛤となり上澄みを照らすかな 上野葉月風の身体持ち試着室を覗く夏 小野裕三酉の市きらきら離ればなれかな 齋藤朝比古化粧品とジャム論かつてない紅葉 田島健一
View Article「オルガン」9号(2017年5月)
「オルガン」(編集:宮本佳世乃、発行:鴇田智哉)9号(2017年5月)から。 今号から宮﨑莉々香が参加。 斉藤斎藤をゲストに迎えた座談会を収録。 桜から夕暮れの手にわたる土地 福田若之いくつかの蜂のかがやいてた木椅子 宮﨑莉々香もくれんは安い廊下に睦みあふ 宮本佳世乃幹つめたしこの満開の中にあれど 生駒大祐ひとなつこい春のむかしを暮らす象 田島健一オルガンの奥は相撲をするせかい...
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