【十五句抄出】301『301 vol.2 ダダダダウッピー』
2019年12月象の森書房 『301 vol.2 ダダダダウッピー』は301の作品集。バスケットゴールの雪を落としけり 鈴木春菜自販機が全部冷たい半ズボン 嵯峨実果子百合の香や骸のなかにある未読 嵯峨実果子春駒や女でいいと思つた日 嵯峨実果子浅漬けにして何回も漬けるんるん 中村 公我ありて彼岸の後はスーパーへ 中村 公ガラクタのふたりが歩む残暑かな...
View Article若林哲哉句集『掬ふ』
2020年1月マルコボ.コム 『掬ふ』は若林哲哉(1998 - )の句集。第9回百年俳句賞の最優秀作品として冊子化されたもの。「100年俳句計画」2020年1月号&「俳句の缶づめ」の付録。50句収録。 著者は「南風」所属、「奎」同人、金沢大学俳句会代表、「WHAT」編集部。...
View Article【十五句抄出】森田廣句画集『出雲、うちなるトポスⅡ』
2019年12月霧工房(私家版) 『出雲、うちなるトポスⅡ』は森田廣(1926 - )の2冊目の句画集。 著者は現代俳句協会名誉会員、自由美術協会会員。...
View Article【十五句抄出】宮田應孝句集『空の涯』
2019年11月ふらんす堂 『空の涯』は宮田應孝(1932 - )の第2句集。序文:小澤實、栞文:星野高士。 著者は「澤」「玉藻」同人。...
View Article【十五句抄出】千葉秀樹編『合同句文集 凡』
2019年12月千葉信子 『合同句文集 凡』は千葉信子(1930 - )と千葉に師事する人たちの各50句と短文を収めた作品集。第3集にあたるらしい。 以下、全員1句ずつ。 他に物故者・小林稔は《貝殻を置き去りにして秋の海》という1句のみ収録。 水郷のみやげの一つ水中花 加藤憲子菖蒲田の水のよろこぶ雲一つ 藤田寿子昼食は手のとどくもの茄子トマト 宮野遊子春の波コーヒー一杯ごちそうさま...
View Article【十五句抄出】堺利彦監修『石部明の川柳と挑発』
2019年12月新葉館出版 堺利彦監修『石部明の川柳と挑発』は石部明(1939 - 2012)の作品、言説の抄出をまとめたもの。...
View Article【十五句抄出】眞鍋呉夫『眞鍋呉夫全句集』
2020年1月書肆子午線 『眞鍋呉夫全句集』は眞鍋呉夫(1920 - 2012)の第2句集『雪女』、第3句集『月魄』、拾遺、若書きの第1句集『花火』を収録。跋文:高橋睦郎。 以下、第2句集『雪女』、第3句集『月魄』以外から抄出。...
View Article【十五句抄出】須藤徹『須藤徹全句集』
2019年12月山田千里 『須藤徹全句集』は須藤徹(1946 - 2013)の第1句集『宙の家』、第2句集『幻奏録』、第3句集『荒野抄』、「ぶるうまりん」に発表された句集未収録句、パソコンに残されていた遺稿を収録。 人去つて椅子まはりゐる冬薔薇 『宙の家』ガラス切る音の軋みに雪降りだす透明に花粉少年繁茂せり...
View Article【十五句抄出】『俳句の杜 2019―精選アンソロジー』
2019年7月本阿弥書店 『俳句の杜 2019―精選アンソロジー』は編者表記なしのアンソロジー。14名100句ずつを収録。 以下、概ね各人1句抄出。 厄払ふ背に峰打の太刀を受け 荒川遊李蝸牛去りゆく庭の生臭く 石川惠子きらきらす朝のトーストしらすのせ 衛藤夏子新妻の肝臓きれい豊の秋駅ビルの五階に庭やソーダ水 片岡伊つ美秋の夜は李白を胸に杯を手に...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part81
今年の読み初めはネズミ年にちなんで西村寿行『滅びの笛』『滅びの宴』の再読にした。 ベリャーエフ『ドウエル教授の首』も再読。こちらは小学校の図書室で読んで戦慄して以来で、首だけになる登場人物が3人もいることなどすっかり忘れていた。 装幀が懐かしい物件としてはユング『ヨブへの答え』、デュラス『タルキニアの小馬』。 西村寿行『滅びの笛』角川文庫・1980年《それはまさに悪夢であった!...
View Article【十五句抄出】木暮陶句郎句集『陶冶』
2020年2月朔出版 『陶冶』は木暮陶句郎(1961 - )の第2句集。 著者は「ひろそ火」主宰。 あらたまの年の陶土を積み上ぐる十指湯に浸して轆轤はじめかな一筋の道の淑気を踏みゆける人は酒桜は雨に酔いて醒む美しき薬味に埋もれ初鰹...
View Article水野結雅句集『鈍行』
2020年1月マルコボ.コム 『鈍行』は水野結雅(現在、小学6年生)の句集。2019年度「句集を作ろう!コンテスト」40句部門の優秀賞作品として冊子化されたもの。 著者は保育園年長から俳句を始め、父、名古屋高校の生徒らと俳句を作って句会に参加している。...
View Article【十五句抄出】皆川燈句集『朱欒ともして』
2020年1月七月堂 『朱欒ともして』は皆川燈(1951 - )の第2句集。 著者は「らん」参加。 我を待つ板間は秋の草づくしこおろぎは壺に飼われて天安門ソラリスのわが家へつづく遍路道冬麗をたぐりよせれば妹夕暮の水なら手足生れやすき...
View Article【十五句抄出】内田麻衣子句集『私雨』
2020年1月ふらんす堂 『私雨』は内田麻衣子(1978 - )の第2句集。序文:高山れおな、跋文:鈴木明。 著者は「野の会」無鑑査同人。 風上の人だけに出す年賀状信長忌赤子の眉間に皺がある旱あゝナイフの生える子供たち序(つい)でにと鬱になる母豆ごはん太陽のたまご抱えてする午睡トウキョウ寓話白靴のっぽのホームレス釣瓶落しレニ・リーフェンシュタールの黄金(きん)睫毛憲法をうんと斜めに読む...
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