【十五句抄出】北大路翼『見えない傷』
2020年6月春陽堂書店 『見えない傷』は北大路翼(1978 - )の第3句集。 著者は「街」同人。 手触りが今年の髭になつてくる座布団の下で破魔矢が曲がつてゐた一月の茶碗の中の山河かな尿酸結晶田鼠化して鶉となる社に戻るソフトクリーム髭につけ 共謀罪強行採決すひまはりに隠れて野糞するやうに夏至の雨は泣いてる男の子の匂ひ...
View Article【十五句抄出】加藤知子句集『たかざれき』
2020年11月弦書房 『たかざれき』は加藤知子(1955 - )の第3句集。 著者は「We」共同編集発行人、「豈」「連衆」同人。 とうさん天道虫と鉄塔へよく眠る骨はこどもとカシオペアひえびえと乳房の方へ向く流沙...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part91
恒例の冬季鬱で何も読めなくなってきた。 ブックオフでジェイン・ヨーレン他のファンタジーがまとまって出てきたのを装幀が懐かしいので買い込み、やはりファンタジーは個人的には合わないなと再確認しつつ消化中。...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part92
謹賀新年。 冬季鬱悪化で読めた冊数は普段の半分もいかなくなった。というよりも数年前から冬場は食事や最低限の締切をこなすだけで息絶え絶えな感じなので、年賀状を書くのはもう諦めた。海東セラ『ドールハウス』は著者から寄贈いただきました。記して感謝します。...
View Article箱森裕美句集『脱ぎ捨てて』
2021年1月マルコボ.コム 『脱ぎ捨てて』は箱森裕美(1980 - )の句集。百年俳句賞の最優秀作品として冊子化されたもの。 著者は「炎環」「紫」「Qai」所属。...
View Article向瀬美音編『HAIKU Column Vol.6』
2020年12月ふらんす堂 『HAIKU Column Vol.6』は向瀬美音(1960 - )編の海外俳句対訳アンソロジー。 編者は「舞」会員。 枯れ井戸に見出したるは空なりき ジャン リュック ヴェルパン雲のはし催涙ガスで血痕に ジャン-ルイ シャルトランいくばくの空間薔薇の命かな アンヌ マリー ジュベール ガヤー薄暗き地平線見る冬隣 クリスティーナ...
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