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Channel: 閑中俳句日記(別館) -関悦史-
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【十五句抄出】松尾隆信句集『星々』

2022年11月ふらんす堂  『星々』は松尾隆信(1946 - )の第9句集。  著者は「松の花」主宰。             初日いまだし天上はすでに青 金雀枝や不死男の墓は富士の裾 ゆつくりと蛇のどこかの進みをる 八月が太平洋に横たはる 名を知らぬきのこの汁にあたたまる スケートの十一歳は風のやう 妻の母は柩の中に夜の蝉 白魚にこの世のひかりすきとほる 朝の空港雲の峰八方に...

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【十五句抄出】谷さやん『谷さやん句集』

2022年11月朔出版  『谷さやん句集』は谷さやん(1958 - )の第2句集。解説:坪内稔典。  著者は「船団」散在後、「窓と窓」常連。           春の星メモへ鯨のマグネット 蛇が来て窓は四角に飽きました つやつやととぐろを巻くよ柿の皮 草の花女子も男子も四股を踏む ネクタイに何頭の象クリスマス 牡丹雪タンスが父のように在る かじけ猫に東京と名付けよう どの靴についていこうか春の雨...

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【十五句抄出】夕雨音瑞華句集『炎夏』

2022年3月ふらんす堂  『炎夏』は夕雨音瑞華(1983 - )の第1句集。序文:小川軽舟。  著者は「鷹」同人。           初蝶は土の匂いを慕いゆく 桜とか数えきれない謝罪とか アーモンド咲いて騙し絵から少女 向日葵に襲われる夢襲う夢 コンビニの跡にコンビニ日短 目を閉じて助手席にあり走り梅雨 遊郭の映画の中の金魚かな 日焼肌スマホなき夜を持て余す タロットの愚者が笑えり冬の雷...

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【十五句抄出】大畑善昭句集『寒星』

2022年11月コールサック社  『寒星』は大畑善昭(1937 - )の第3句集。  著者は「沖」同人。             雪掻きの爪の先まで疲れゐる 切株の光より春動き出す 金環日蝕青がへるは鉢に どこまでも秋どこからも津軽富士 春立つや経典にゐる龍蛇蝎    行者道霧を行く声どつこいしよどつこいしよ 耳さとき馬ゐて雪女が通る 紅蜀葵空気自在にしてゐたり 鐘五つ撞き万緑へ男去る...

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小山正見句集『大花野』

2022年2月朔出版  『大花野』は小山正見(1948 - )の句集。認知症を発症した妻との暮らし全36句。  著者は「梓」同人。           荒梅雨の花に水やる君と居て 手を握り祭の夜を彷徨す ここはどこあなたはだあれ大花野 つい怒鳴る虐待に違ひなき暮       ※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。        

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佐藤りえ幻想怪奇俳句集『良い闇や』

2022年11月私家版  『良い闇や』は佐藤りえ(1973 - )の幻想怪奇俳句集。                    雨月物語 青頭巾虚しさに鬼とはなりぬ萩の寺 或る男鳩をまねびて飛び立てり 手の甲にまなこがあつて見つめ合ふ 落ちていくのをずつと見てゐてあげる       ※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。        

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【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part117

 12月も不調続きで1冊も読めない日の方が多く、積読が減らず。 角川文庫の高木彬光作品(装幀日暮修一)が3冊手に入って、これはわりとすぐ読めた。名探偵が出てくるタイプの本格ミステリが好きなのだが(新本格はものによる)古い装幀のものはなかなか出てこない。...

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【十五句抄出】小山玄紀句集『ぼうぶら』

2022年11月ふらんす堂  『ぼうぶら』は小山玄紀(1997 - )の第1句集。序文:櫂未知子、跋:佐藤郁良。  著者は「群青」同人。             水中に太鼓打つなり夏休 チョコレート砕けて秋の渚かな 心太一本づつは曇らずよ 駕籠の中より裸子を眺めをり 宮殿に郵便来り蓮の花 苦しさや月の畳を車輪ゆく 一人一個ぼうぶら持つて前進す また寄生木を見つけたり昼休 冬の鳥留学生の美しき...

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【十五句抄出】岩田奎句集『膚』

2022年12月ふらんす堂  『膚』は岩田奎(1999 - )の第1句集。跋:佐藤郁良。  著者は「群青」所属。                三十三間堂千手観音どの手が置きし火事ならむ 脊椎はさびしき塔よ大西日 汲めば透く海水の香も春のくれ 卓上に馬肉一塊枯野見え 仕舞ふときスケートの刃に唇映る 日ざかりを乳房は翳りながらくる 清朝に写真がすこし百日紅 くさびらがこはるるまでを雨のふる...

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【十五句抄出】山岸由佳句集『丈夫な紙』

2022年12月素粒社  『丈夫な紙』は山岸由佳(1977 - )の第1句集。栞文:石寒太。  著者は「炎環」同人、「豆の木」参加。           汗ひいてゆき百年のシャンデリア こゑ消えてプールに映る誰かの家 百合の花覗けば青き屍かな 鳥のやうに止まる絵の前春寒し 蟋蟀に呑み込まれたる小学校 鳥雲に入る階段をたなびかせ 白き蛾は夜景をはがれゆき北へ うらみつらみつらつら椿柵の向う...

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