【十五句抄出】佐藤日田路句集『不存在証明』
2020年2月俳句アトラス 『不存在証明』は佐藤日田路(1953 - )の第1句集。跋文:林誠司。 著者は「亜流里」「海光」会員。...
View Article「滸」1号(2019年11月号)
「滸(ほとり)」(編集:安里琉太、髙良真実)1号(2019年11月号)から。 あをぞらを冷えたまへがみがちらつく 安里琉太初雪がすべての瓶に映りこむ 焼かれゆく串刺しの海老のまなこには養殖池に見し月やどる 屋良健一郎
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part82
古井由吉に死なれてしまった。高校生の頃に『山躁賦』に驚いて以来、作品の大半を読んできた作家だったので、訃報を受けとめかねている。近々何か探し出して再読することになると思う。 持田叙子・髙柳克弘編著『美しい日本語 荷風Ⅱ 人生に口づけする言葉』は編著者から寄贈を受けました。記して感謝します。...
View Article「牧」2020年春号・創刊号(2020年3月)
「牧」(代表:仲寒蝉、発行:大部哲也)2020年春号・創刊号(2020年3月) 故大牧広の「港」同人・会員有志による「牧の会」の季刊誌。 鯨食ふ秘密結社のやうな店 仲寒蝉他にすることはないのか冬の波壺焼を注文したる両隣 小泉瀬衣子ビーナスはいつも裸身や春生まる 池田和人春の夢近ごろ面白すぎ不安 鎌田保子神童のやうな眼差し春の馬 庄子紅子
View Article【十五句抄出】安里琉太句集『式日』
2020年2月左右社 『式日』は安里琉太(1994 - )の第1句集。栞文:岸本尚毅、鴇田智哉、鳥居真里子。 著者は「銀化」「群青」同人。...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part83
もともと出不精なので新型コロナウイルスによる生活パターンへの影響はあまりないのだが、外での仕事がいくつか中止になってしまった。あと寒暖差がこたえているらしくて、3月下旬から内容の硬軟に関わらず何も読めなくなった。 存在だけは知っていながら実物を見たことがなかった眉村卓『ながいながい午睡』(三一書房、1969年)が、唐突に古本市で手に入った。...
View Article【十五句抄出】小川弘子句集『We are here』
2020年3月ふらんす堂 『We are here』は小川弘子(1938 - )の第1句集。跋文:坪内稔典、栞文:火箱ひろ。 著者は「船団」会員。...
View Article【十五句抄出】北杜青句集『恭』
2020年3月邑書林 『恭(かたじけな)』は北杜青(きたもり・せい 1963 - )の第1句集。序文:中西夕紀、栞文:加藤静夫。 著者は「都市」同人。...
View Article【十五句抄出】佐瀬はま代句集『一日』
2020年3月ふらんす堂 『一日』は佐瀬はま代(1954 - )の第1句集。序文:西村和子、帯文:行方克巳。 著者は「知音」会員。...
View Article【十五句抄出】関根誠子句集『瑞瑞しきは』
2020年3月ふらんす堂 『瑞瑞しきは』は関根誠子(1947 - )の第3句集。 著者は「炎環」他所属。 まちがへて浅草にをり鳥雲に小春日や二足歩行をポストまで鳥の顔して数へ日の樹から樹へ 東日本大震災・東京にて十四句...
View Article【告知】電話展示「Emergency Call」
新型コロナウイルス感染症流行中という状況のもと、美術館などに見に行くのではなく、電話で聴く企画展「Emergency Cal」というのが今日4月30日0時から始まりました。大岩雄典氏の企画によるもの。私も依頼を受けて俳句新作10句を出し、それを俳優の日和下駄氏が朗読しています(全45分のうち28分半くらい経過したところで登場)。050-3628-2168に電話すると音声で作品が流れます。 *...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part84
今月はびっくりするほど本が読めなかった。締切のある作業は何とか片付けているもののそれだけ。 内容的に大変なものはほとんど読んでいないのに20冊しかないので、3日で2冊ペースに落ちている。 例年、冬場さえしのげばもうちょっと復調するものと思っていたのだが。 そらしといろ『もうずっと静かな嵐だ』(ふらんす堂)は著者から寄贈を受けました。記して感謝します。...
View Article【十五句抄出】中村猛虎句集『紅の挽歌』
2020年5月俳句アトラス 『紅の挽歌』は中村猛虎(1961 - )の第1句集。 著者は「ロマネコンテ」「俳句新空間」同人。風羅堂第12世。...
View Article【十五句抄出】小池とも子句集『ひかりの筐』
2020年3月角川書店 『ひかりの筐』は小池とも子(1953 - )の第1句集。跋文:吉成真由美。 著者は「未来図」同人。 野焼果て風は余熱をもてあます囀りの中に古りゆく団地かな イギリス 四句 からゴシックの塔の押し上ぐ夏の雲風鈴の一つ一つの孤独かな神経質な秋の金魚よ子は遠し宇宙船のやうな新駅秋うららマクベスの兵の敗走枯蓮よく跳ねるゴルフボールや五月富士 アメリカ 四句...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part85
肩凝りと眠気が相変わらず病的にひどく、何も読めない日が多い。コロナ自粛のおかげで図書館は閉まっているし、古本屋にもろくに行けないしで積読が減ってもいいはずなのだが、いっこうに減らない。 今回、装幀が懐かしいというのは角川文庫の筒井康隆2点と式貴士『天虫花』(CBS・ソニー出版)、小松左京『シナリオ版...
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