【十五句抄出】平敷武蕉句集『島中の修羅』
2022年3月コールサック社 『島中の修羅』は平敷武蕉(1945 - )の第1句集。解説:鈴木光影。 著者は文芸誌「南溟」編集責任者。 夜明けの村一人半鐘打つ老婆軍命を呑み込んで湧く雲の百態マジムンを招くしぐさの水字貝...
View Article【十五句抄出】豊里友行句集『母よ』
2022年8月沖縄書房 『母よ』は豊里友行(1976 - )の第5句集。 著者は「月と太陽(ティダ)」代表、「藍生」会員。 ?のフラミンゴで埋まる思考回路反戦デモの渦ときには蝸牛蝉尽きて宇宙風船の...
View Article【十五句抄出】魚住陽子句集『透きとほるわたし』
2022年8月深夜叢書社 『透きとほるわたし』は魚住陽子(1951 - 2021)の遺句集。鳥居真里子編。跋文:正木ゆう子。 著者は小説家。...
View Article【十五句抄出】伍藤暉之句集『BALTHAZAR』
2022年9月ふらんす堂 『BALTHAZAR』は伍藤暉之(1940 - 2022)の第2句集(遺句集)。 著者は「萬緑」「握手」に参加。 そら豆の冷え柔らかき宋磁皿百合の蕊を見つめ長考チェスの人...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part115
10月の読了冊数は異例に少なく、6冊だけである。普段の5分の1程度。 体調が大きく崩れてほぼ寝てばかりになったためである。低血圧とばかり思っていたが、いつのまにか高血圧に転じ、200を超えてしまっていた。...
View Article【雑録】このひと月くらいに読んだ本の書影 Part116
血圧は下がってきたが、よくわからない不調は続く。 今月もあまり読めず。 赤城弘『再起―自由民権・加波山事件志士原利八』(コールサック社)は版元から寄贈いただきました。記して感謝します。 唐木順三『続 あづまみちのく』中公文庫・1979年《みちのくの地に輝ける平泉文化を開花させた清衡の謎を始め、中世の東国に生きた人々と文化の諸相を考察し、緻密な考証と史実の間に浮び出る「東国の心」をとらえた史論集。》...
View Article【十五句抄出】森高弘句集『光れ光れ』
2022年10月喜怒哀楽書房 『光れ光れ』は森高弘(1969 - )の第1句集。 著者は「童子」同人。 花の人足湯に手のみ差し入れて珈琲の空缶並び焚火跡荒東風や膝頭にてメモ書いて冷蔵庫何か倒るる音のせり 新木場梅雨闇やディスコ出づれば耳遠く雨傘を束ね捨つるやみどりの日雨蛙飛べば隣の葉も揺れぬかくも小さき手術の痕や冬深し...
View Article【十五句抄出】恩田侑布子句集『はだかむし』
2022年11月角川書店 『はだかむし』は恩田侑布子(1956 - )の第5句集。 著者は「樸」代表。 羽あるは平らかに死し日の盛かなかなの声に沖ある目覚めかな (原文は「かなかな」が二字分踊り字)めしひたる狐火に蹤けられにけりひよこひよこ散華のごとく生れ来し...
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